いなほの本棚

ASD女子大生の読書記録

パン好きのあなたへ贈るパン図鑑|『世界のパン図鑑224』【パン好き必見】

焼きたてパンって見ているだけでワクワクしませんか?

私は日本人ながら、米より断然パン派です!

朝食はだいたい食パンで、昼にはパン屋さんの焼きたてパンを食べてます。

最近、パン好きが高じてこんな本を読みました。

  • 題名:決定版 世界のパン図鑑224
  • 監修:大和田聡子
  • 出版:平凡社
  • 発行:2013年10月23日

パン好きならワクワクすること間違いなし

紹介されているパンすべて写真と丁寧な解説付き。読んでいるだけで世界中のパンを食べたかのような優越感に浸れます!(笑)

無類のパン好きの私が断言します。全国のパン好きの皆さん、この本は必読です!

〈目次〉

パンの歴史

パンは紀元前6000年には、既にメソポタミアで食べられていました。

その後メソポタミアからアフリカへ、ローマからヨーロッパへ、中東からシルクロードを経てアジアへと広がっていったパン。

その土地の風土や人びとの好みに合わせて、様々なパンが生み出されました。

ヨーロッパはパンの宝庫

起源はメソポタミア(中近東)ですが、どちらかというと広がった先のヨーロッパでパンは発展していきます。

ヨーロッパではパンの原料である小麦やライ麦の栽培に適した土地柄もあって、様々なパンがどんどん生み出されました。

ヨーロッパのパンは、食事系のシンプルなものからあまーいスイーツ系までバリエーションが半端ない!

もはや芸術なパンたちは、眺めているだけで幸せになれます。

フランスのおしゃれなパン

ヨーロッパの中でも特に種類が多いのは、やはりパンの聖地フランス

フランスパンだけでもたくさん種類があります。しかも食べ方にまでこだわりがあるというから驚き。

本書では見ているだけで楽しいおしゃれなパリっ子たちのお気に入りのパンが、たくさん紹介されています。

しかも食レポだけでなく、マリアージュ(組み合わせ)まで記載されています。割と日本でも再現できそうなものも多いです。

本書を参考に休日にちょっと早起きして、パリジェンヌ風の優雅なモーニングを楽しんでみては?

日本だって負けてない!

パンの種類の多さでいえば、日本だってぜんぜん負けていません!

日本のパン屋さんのパンの種類の多さに、来日した外国人は腰を抜かすのだとか。

そんな日本のパンは、他の国に比べてリッチなものが多いのが特徴。

やわらかくてほんのり甘い焼きたてパンは、食べるとどこか安心する味ですよね。

本書でパンをめぐる世界一周の旅をすると、日本のパンの良さが身にしみてきて、やっぱり私は日本人なんだなぁ、と感じさせられます。

明日の朝は、あまーいあんパンでも食べようかなぁ…。

みんな大好き、パン。

本書を読むと、やっぱりパンが嫌いな人っていないんだなぁと感じさせられます。

焼きたてのパンを頬張るときの幸せは、万国共通なんですね!

それぞれの国のパン愛が伝わってきて、とっても楽しい一冊です。

パンが好きならこの本を読んでパンの旅をして、ちょっぴり物知りになっちゃいましょう!

おまけ

最後に本書で紹介されている中から、パン好きとして私のおすすめパンを紹介させてください!

こちらです!

 

この写真だとクロワッサンの右の、ぐるぐるの丸いパン。

これ食べたことありますか? 

これはパン・オ・レザンというフランスの菓子パンです。フランスでは朝食に食べるそうです。

近くのパン屋さんに売っているのですが、これがもう絶品…!

しっとりしたクロワッサン生地に、トロトロのあまーいカスタード、アクセントの甘酸っぱいレーズン。ちょっぴり生焼けな感じがまたおいしい。

コーヒーとの相性抜群で、これは本当に病みつきになります!(笑)

食べたことない方は、ぜひトライしてみてください!

 

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「おうち時間」に癒やされて|『家が好きな人』【感想】

「なんか疲れたなぁ…」

そう思っていたとき、ふと書店で目に入った本。

 

かわいくて優しいイラストに一目惚れし、吸い込まれるように即購入。

家に帰ってきてさっそく読みましたが、とにかく癒やされる…!

ほんわかしたイラストが、疲れた心にすうっと染み渡ります。

 

本書は大人気イラストレーターの【井田千秋】さん初のコミック&イラスト集。

井田さんのTwitterはこちら↓

 

私はごちゃごちゃした感じがあまり好きではなくて、コミックをあまり買わないのですが、この本は買って正解。

繊細なイラストは、見ているだけでとにかく癒やされます

 

本書で描かれるのは、5人の女性の何気ない日常です。

時に寝過ごしてしまったり、お惣菜に頼ってしまったりして、完璧じゃない。

でも全員が好きなものに囲まれて、いきいきのびのび暮らしています。

 

休日に早起きして自分だけの優雅なモーニングを楽しんでみたり、あたたかいココアにクリームをたっぷりかけて飲んでみたり。

丁寧なようで、ちょっと雑な暮らし。

彼女たちは自分だけの特別な時間を、存分に楽しんでいます。

そんな彼女たちの「おうち時間」を見ていると、なんだか心がほかほかとあたたかくなってきますよ。

 

5人の暮らしはどれもステキだけれど、個人的にはナナコさんがお気に入りです。

ナナコさんは繊細で綺麗なものが好き。魔女の暮らしに憧れていて、部屋の中は花柄の小物でいっぱいです。

映画鑑賞が趣味で、映画に合わせてちょっとしたごちそうを楽しみます。

ナナコさんの部屋は決して広くはないけれど、「好き」に囲まれてとっても充実しています

こんな風に暮らしてみたいなぁ…。

 

家が大好きなあなた、ちょっと疲れて癒やしを求めているあなた。

そんなあなたに、とってもオススメな一冊です。

オールカラーなのでちょっぴり高いですが…いつも頑張っている自分に、この本をご褒美してあげてもいいんじゃないでしょうか。

 

老犬介護は幸せいっぱい|『うちの犬が認知症になりまして』【感想】

帰宅すると走って迎えに来る愛犬、ソファに座るとそっと寄り添ってくる愛犬、エサをガツガツと食べる愛犬…。

愛犬の行動は、そのどれもが愛おしいもの。

でも避けては通れない道があります。それはいつかやってくる、歳をとった愛犬の「介護」

しかし今西さんは言います。確かに介護はつらい。でもそれ以上に幸せにあふれている、と。

本書は17歳の愛犬「未来」と今西さんのささやかな毎日を綴った、幸せいっぱいのエッセイです。

〈目次〉

書籍情報

  • 題名:うちの犬が認知症になりまして
  • 著者:今西乃子
  • 出版:青春出版社
  • 発行:2023年6月1日

愛犬「未来」

今西さんは愛犬「未来」を、動物愛護センターから引き取りました。

虐待を受けていた柴犬の未来は、右目を負傷し、右後ろ足首切断、左後ろ脚も指から先がありませんでした。

しかし未来は今西さん夫婦のたっぷりの愛情のもと、すくすくと立派に育ちます。

そんな未来ですが、16歳頃から徐々に認知症の症状が出てきたのでした。

認知症と介護

未来の認知症の症状は、深夜にふらふら徘徊することに始まり、ワォーンワォーンと大声での夜鳴き、トイレの失敗など多岐にわたりました。

それと並行して、身体機能の衰えも目立ってきました。

健康体そのものだった未来に、「介護」が必要な時がやってきたのです。

つらい介護

愛犬であれ、人間であれ、介護はきれいごとでは終わらない。(パート3、84ページ)

小西さんは言います。

最初の頃、小西さんは慣れない未来の介護に、うつ状態になって体調を崩してしまいました。

そんな小西さんを救ってくれたのが、「犬友」でした。

「犬友」の支え

犬を飼っている人なら、誰しもが一度は他の飼い主さんと世間話をした経験があるでしょう。

「うちの子はね…」「ああ、わかるわかる! うちの子は…」

同じ愛犬家だからこそ、わかり合えることがあるというもの。犬同士がフンフンとにおいを嗅ぎ合って挨拶してる間の、飼い主同士の情報交換は楽しいものです。

介護をしていると、どうしても気分が落ち込んで、孤独になりがちです。

そんなときは今までと同じように散歩に出かけるべきです。犬友さんに会って話をすれば、自然と心も落ち着きます。

そして何より、犬友さんと話した後は「うちの子が一番」と、歳をとった愛犬がなんだか誇らしく、より愛しくなることでしょう。

小西さんは「犬友」に支えられ、つらい介護を乗り切ることができました

旅立ち

2023年2月――。

未来は18歳の誕生日を目前に、大好きな小西さん夫婦の腕の中で息を引き取りました。

苦しむことなく、穏やかな最後でした。

最後の最後まで未来に尽くした小西さんは後悔することなく、あふれんばかりの「感謝」の気持ちで未来を見送りました。

色々大変なこともあったけれど、未来との毎日は何より幸せでいっぱいだったのでした。

感想

「犬友」の大切さ

本書を読んで感じたのは、「犬友」を持つことの大切さです。

介護は飼い主が心身共に愛犬を支えられるくらいに健康であることが大前提。それを支えるのが「犬友」なわけです。

介護はストレスがたまるもの。しかし人間の介護からもわかるように、介護者が何かと孤立しがちなのは想像できますよね。

でもそれじゃ身がもたない。だから歩けないならカートに乗せるなり抱っこするなりして、以前のように散歩をしましょうというのです。

そうすれば犬友さんに会って、愚痴のひとつやふたつでも言うことができますからね。

犬を飼う覚悟

人間世界では長寿化に伴って介護問題が悩みの種となっていますが、それは犬社会でも同じ。犬も長生きして、長期にわたる介護が必要とされる時代がやって来たのです。

小西さんの経験からもわかるように、犬の介護だから楽ということはない。むしろ違う種類の生き物なのだからわからないことだらけで大変です。

こんな時代だからこそ、飼い主にはより「犬を飼う覚悟」が求められているということです。

実は私は、犬の介護の経験があります。私の場合は老化ではなくて病気だったのですが、「今日できたことが明日はできない」状態で本当に大変でした。

小西さんも言っていますが、正直これは「きれいごと」では済まされません。相当な覚悟が必要です。

介護には、時間も、体力も、精神も持っていかれます。そのことまでしっかりと考えて、犬を飼うべきでしょう。

介護の覚悟ができていない人に、犬を飼う資格はありません

幸せいっぱいの老犬介護

とはいえこの記事を読んでくださっているみなさんは、「ゆりかごから墓場まで」愛犬を世話する覚悟を持っている方たちだと思います。

愛犬を心から愛しているならば、そして自分の健康にも十分気をつかっていれば、老犬介護はつらいよりも絶対に幸せが勝るものになります

私の家は現在新たに子犬を迎え、子育て真っ最中。毎日が賑やかで楽しいです。

愛犬の介護は忘れずに、でもそれ以上に今愛犬が分け与えてくれる幸せを、いっぱいに噛みしめて過ごしましょう!

 

初心者がブログで稼ぐには?|『超スゴイ!文章術』【要約】

ブログを書くだけでお金を稼げたら嬉しいですよね。

しかしブログで食べていける人というのはほんの一握り。ほとんどの人は月1万も稼げていないのが現実です。

でもこの本を読めば大丈夫! 「ブログでがっぽり」稼ぐ方法がわかります!

  • 題名:人もお金も動かす 超スゴイ!文章術
  • 著者:金川顕教
  • 出版:すばる舎
  • 発行:2019年4月25日

〈目次〉

著者について

著者の金川さんは普通の会社員で、ある日副業としてアフィリエイトブログを始めました。

しかし始めてみてびっくり。全くお金にならなかったのです。

焦った金川さんは様々な分野の本を読み漁り、学んだことを少しずつ実践していきます。

そうしていくうちに年収は社会人時代の10倍に。そして独立するに至ったのです。

文章が得意なわけじゃない

金川さんがもともと文章を書くことに長けていたのではありません。「読まれる文章」にはコツがあるのです。

本書を読めば、そんな文章術を知ることができます!

ブログは一生の財産になる

文章術に行く前に、今一度ブログを書くことの意味について確認しておきましょう。

ブログを書くことの意味は、「あなたの努力が資産になる」ことにあります。

例えば会社でプレゼンがあるとしましょう。

あなたは周到に準備を重ね、とてもすばらしいプレゼンをしました。上司にも褒められました。

でもその努力って、プレゼンしたら終わりじゃないですか? その場限りの評価なわけです。

それに対してブログというのは、ネット上にいつまでも残ります

その時の反応だけでなく、何ヶ月、何年後かに誰かがあなたの記事を評価し、新しい仕事のオファーが舞い込む、なんてこともありうるわけです。

つまり、ブログはあなたの一生の財産になるのです。書けば書くほど財産が積もっていくのです。

大前提:「読まれる」

じゃあどうすれば稼げる記事が書けるのか。

ずばり、「読まれる」文章を書くことです。まずは読まれないと、何も生まれませんからね。

では「読まれる」文章を書くにはどうすればよいのか?

たくさんコツがありますが、ここでは特に使えそうな4つをピックアップしたいと思います。

①思い切って読者を捨てる

要するに、読者層を絞る、ということです。

ブログを始めたばかりの頃は、もちろん知名度もないのでなかなか伸びません。

そこでブログ初心者がやりがちなのが、なるべくたくさんの人に読んでもらおうと、読者層を限定しないで記事を書いてしまうこと。

結果、どういうことが起きるか。なんだか主張があいまいな、ぼんやりとした刺さらない記事になってしまうのです。

ブログを始めて半年くらいは、伸び悩むのは当たり前。

本当にブログを伸ばしたいなら、「誰に伝えたいのか」を明確に意識して、思い切って他の読者を捨てるようにしましょう。

②「見出し」にこだわる

どんなにいい記事を書いても、「見出し」に惹かれなければ読者はやってきません

あなたがネットで読む記事を選ぶときを想像してください。

のんびりソファやベットでくつろぎながら、ぼうっと流し読みして、面白そうな見出しの記事を選んでいませんか? 内容はその後ですよね。

だから読者を惹きつける、魅力的なタイトルをつけましょう。

③「私は」を「あなたは」にする

人は誰しも、自分中心に生きています。ですからよほどのことがない限り、自分に関係ない記事なんて読まないのです。

ブログを書いているとやりがちなのが、やたらと「私は」から始まる自分の意見や経験を書いてしまうこと。

でもそれ、読者にとっては「だから何?」です。「私は」の記事はすぐに飽きられてしまうのです。

大切なのは、読者にスポットライトを当てること。読者に自分ごとだと思わせることです。

「私は」の文章を「あなたは」にするクセをつけましょう。

④「ノー」を言わせない

これは上級者編です。たくさん記事を書いて、慣れてきたら実践しましょう。

記事は途中で読者に飽きられれば終わり。ならば読者の逃げ道を塞いでしまおう、というのがこの方法です。

例えばこの記事は、「ブログを書くだけでお金を稼げたら嬉しいですよね」という、誰もが「イエス」と答えるような質問で始まっています。

でもこれが「ブログを書くだけでお金を稼げる方法を教えます」だったらどうですか?

あまり興味がわかないし、有名人というわけでもない私の記事を読むくらいなら、他の有名ブロガーさんの記事を読もうと思いますよね。

記事を書くことに慣れてきたら、読者に記事から逃げる言い訳をつくらないように工夫してみましょう。

まとめ

「稼げる記事」には必ず理由があります。適当に記事を書ていたら、あなたのブログは絶対に伸びません。

ブログで稼ぎたいのなら、それなりのテクニックを使いましょう

本書には他にも、役に立つ文章術がもりだくさんです。

ブログで稼ぎたいですよね? それならこの本は必見です!

 
こちらの記事もおすすめです↓

『源氏物語』を読んでみよう!【わかりやすい】

源氏物語』に興味があるけど、難しそう…。

そう思って読むのを諦めていませんか?

せっかく興味を持ったのに、それじゃもったいない!!

この本なら、わかりやすく楽しく『源氏物語』が学べます!

読みやすいのにかなり詳しく『源氏物語』に踏み込んでいるので、とっても読み応えもある一冊です。

〈目次〉

書籍情報

おすすめポイント

①講義形式で読みやすい

筆者の木村朗子さんは、津田塾大学の国際関係学科の教授です。

津田塾大学といえば、次の5000円札の顔になる津田梅子が設立した名門大学

本書はそんな津田塾大学で実際に行った講義をそのまま収録しています。

加えて1章が終わるごとに実際の受講生のコメントが紹介されているので、これを読めば津田塾大学の授業を受けたも同然!

コメントも興味深いものばかりで新たな発見が得られるし、講義をそのまま収録しているとだけあってサクサク読めますよ。

②女性目線の面白い解説

津田塾大学は女子大ということもあって、本書は女性目線から『源氏物語』を読み解きます。

そもそも『源氏物語』は宮中に仕える女房・紫式部が、同じく後宮に集う女性たちに向けて書いた作品。

そんな作品だからこそ、女性目線で読み解くと新たな発見があるんです。

例えば当時は見合い婚だったことは、みなさんなら知っていますよね。親同士が結婚を決めて、顔も知らない相手と結婚するわけです。

すると必然的に、相手の男性が別に好きじゃないという状況が発生します。

好きでもない男性と夜を共にしたいか? そりゃ、したくないですよね。

実はそこで活躍するのが、女主人に仕える女房たちなんです。

なんと彼女たちは気が乗らない女主人の代わりに、女主人の夫の夜の相手をしていました。

源氏物語』の主人公光源氏は超イケメン。

女主人のところに通ってくる光源氏と、あわよくば…なんて、仕える女房たちもワクワクしたに違いありません。

どうですか? 女性目線で物語を読むと、新たな世界が見えて面白くないですか?

今にも通ずるものがある

この本を通じて『源氏物語』を深読みしていくと、今も昔も恋する女性の心は変わらないんだな、なんて思ったりします。

そりゃそうです。文化は大きく違っても、同じ人間なんですから。

源氏物語』には悪い女などいません。

みんながみんな恋するひとりの乙女であり、豊かでデリケートな心を持っています。

源氏物語』で描かれる繊細な心理描写は、そんな女性たちへの感情移入を可能にします。

読んでいて六条御息所と一緒に桐壺更衣を憎んだり、藤壺と一緒に光源氏との秘密の関係にハラハラしたり、紫の上と一緒に光源氏を慕ったり。

そんなことができるのも、源氏物語』の大きな魅力です。

ユーモアたっぷり

もうひとつの『源氏物語』の魅力は、意外にもそのユーモア性です。

恋愛下手な女性や、ちょっと笑ってしまうルックスの女性、光源氏が女性に遊ばれる話や、恋のライバルとのおかしな対戦。

現代の私たちでもクスッと笑ってしまうような喜劇も、ふんだんに含まれているのが『源氏物語』なんです。

ここで語ると長くなってしまうので省略しますが、本当に源氏物語』はとっても面白いです!

作者の紫式部の才能をひしひしと感じます…。

まとめ

日本の永遠のベストセラー、『源氏物語』。

気になってはいるけれど、難しそうだからと読むのをためらってしまう人も多いのでは。

本書はそんなあなたにおすすめの一冊です。

新しい切り口から講義形式で学ぶ『源氏物語』に、ページをめくる手がとまらないこと間違いなしです!

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バズる記事の書き方とは?|『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』【要約】

※この記事は著者の尾藤さんにコメントいただきました! ありがとうございます。

Twitterやブログでバズって稼ぎたい!

現代人なら誰もが1度は思いますよね。

そこで今回紹介するのはこちら↓

  • 題名:伝わる!バズる!稼ぐ!文章術
  • 著者:尾藤克之
  • 出版:秀和システム
  • 発行:2021年12月3日

著者の尾藤克之さんは、記事がYahoo!ニュースで何度も1位にランクインするなど、まさに「バズって稼ぐ」文章を生み出す天才

そんな尾藤さん直伝の文章の書き方とは一体何なのでしょうか!?

〈目次〉

バズる文章術5選!

本書ではいくつかバズる文章術が紹介されています。その中から大切なポイントを5つにまとめました!

①誰に書いているのかを明確に

やはり1番のポイントは、誰に書いている文章なのかを明確にすることでした。

というのも文章を書いていると、どうしても途中で行き詰まったりしますよね。

それは文章のゴールが定まっていないから。終わりが見えなければ、進むべき道も見えないというものです。

また万人受けする記事を書こうとターゲットを広くしすぎると、何が言いたいのかわからないぼんやりとした文章になってしまいがちです。

初心者さんは、焦らず「誰向けの記事か」というゴールを設定しましょう

②自信をもって書く

次に大切なのは、自信を持って書くことです。

例えば、次の文章はどちらに印象が残りますか?

A:彼女は僕のことが好きかもしれない、と思ってしまった。

B:彼女は絶対に僕のことが好きだと思った。

圧倒的に後者ですよね?

日本人は文化的に、なんとなく謙虚になりがちです。しかし文章にそれを適応してしまうと印象に残らなくなります

自分の意見に自信を持って、はっきりと言い切るようにしましょう。

読まれる文章とは、書き手の自信があふれる文章なのです。

③見た目にこだわる

漢字や専門用語だらけの文章、文字が詰まった文章…。

みなさんは、そんな文章を読もうと思えますか?

どんなによい記事を書いても、見た目で読者に避けられてしまうようでは意味がありません。

記事は読まれてこそ価値があります

漢字や専門用語だらけになっていないか、適度に改行しているかどうか。

ぱっと見で読みたいと思える文章かどうか、しっかりと確認するようにしましょう。

④文章に付加価値を与える

これは例えば同じ料理のレシピを紹介するのでも、

A:ケチャップでできるナポリタン

B:時短5分!ケチャップでできる簡単ナポリタン

だったら、後者の方が読みたいと思えませんか?

それは後者には「時短」「簡単」というという付加価値があるから

読者はあなたの記事から何かしらの利益を得ることができると判断するから、あなたの記事を読むのです。

ですから「バズって稼ぐ」ためには、何かしらの読者を惹きつける付加価値を与えましょう

⑤なるべくわかりやすい言葉で

初心者がやりがちなのが、難解な言葉や専門用語を多用すること。

そうすれば文章が知的に見えるかもしれませんが、専門家が書いたわけでもないのに小難い文章を読みたいと思う人なんていません。

何の肩書きもないあなたに求められているのは、なるべくわかりやすく、簡単な言葉で簡潔にまとめることです。

あなたが普段読む記事をふり返ってみてください。そうすれば気付くでしょう。

読まれる記事とは、わかりやすい記事なのです。

まとめ

バズって稼ぎたいなら、まずは読者に読まれること。

読まれないと何も始まりません。

本書には他にも、バズりたい人向けの文章術がたくさん紹介されています。

どれもなるほどなと思わされる、参考になるものばかりです。

バズって稼ぎたい? それなら本書は必読です!

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この記事もおすすめです↓

日本の貧困の現実とは?|『格差と分断の社会地図』【日本人必読】

日本の裕福層と貧困層の分断は、もう無視できないところまできている…。にわかには信じられない日本の貧困の現実を暴く本。

私はこの本を読んだとき、本当にこんな世界が日本にあるのかとその夜は眠れませんでした

それぐらいショッキングな本です。

〈目次〉

書籍情報

見えない世界にいる人たち

まず本書を手に取ることができるのは、ある程度金銭的に恵まれた人だと思います。そんな人たちには見えていない世界があります。

日本の人口、およそ1.2億人。そのうち7人に1人が相対的貧困とされ、毎日の生活に困っています。

あなたは信じられますか?

私は高校でその事実を知ったとき、信じられませんでした。

私は小中と公立の都内の学校に通い、高校は私立でした。私は、身近にお金に困っている人を見たことがありませんでした。

そう、恵まれている人には見えていないのです。社会に置いていかれてしまった人たちが。

バブル崩壊の影響

どうして私たちから貧困にあえぐ人たちが見えなくなっているのか。それを知るためには、バブル期までふり返る必要があります

1980年代後半のバブル、1990年代のバブル崩壊

このとき日本人は上手いこと資産を形成したグループと、リストラにあったり就職氷河期資産を築けなかったグループに分かれました。

階級の中ですべてが完結する

その結果どうなったか。

金銭的に余裕がある親は子どもの教育にせっせと課金します。その結果子どもは大学進学を果たし、政府機関や大企業などに就職して安定した収入を得ます

一方で貧しい家庭の親には子どもを塾に行かせるお金も、そもそも高校や大学に行かせるお金もありません

日本は学歴社会ですから、彼らの子どもは低学歴のため就職先が限られ、低賃金の職業や非正規雇用に就くことになります。

つまり義務教育が終了する高校生あたりから、貧しい家庭の子どもたちはふるいにかけられて落とされていき、裕福な家庭の子どもたちの前から姿を消すのです。

就職先が異なるわけですから、両者が接する機会はほとんどありません。基本的に結婚も同じ階層同士で行われ、その子どもも両親と同じ道をたどることになる。

金持ちの親には、金持ちの子ども貧しい親には、貧しい子ども。この負の連鎖から、日本は抜け出せなくなっているのです。

こうやって階層間の分断が、世代を追うごとにどんどん深まっているのです。

まずは相手を知ること

ではどうすればよいのか。これはなかなか難しい問題ですが、ひとつはっきり言えるのはまずは相手のことを知らなければ何も始まらない、ということです。

私はこの本を読むまで、日本でも産まれたときから属する階層があるのだということを知らなかったですし、実際に貧困層がいると聞いても信じられませんでした。

しかし貧困層の側からは、私たち裕福層の姿は絶対に見えています。産まれたときから恵まれた環境にいる私たちを、ずるいと憎む人もいるでしょう。

でもそれでは、日本社会の分断は深まるだけです。

著者は裕福層と貧困層がお互いのことを知ることが第一歩だと述べていますが、私は裕福層が貧困層を知ることが先だろうと思います。

なぜなら私がそうであったように、裕福層には貧困層の姿がそもそも見えていないから。まずは恵まれた私たちから、手を差し伸べる必要があると思うのです。

まとめ

本書は日本における裕福層と貧困層の分断について述べたものです。階層は子孫に引き継がれ、日本社会に大きな亀裂をもたらしています。

今はまだいいかもしれない。裕福層は、自分の富を追求していられるかもしれない。

でも近いうちに、貧困層は裕福層に何かしらの影響を与えるようになります

なぜなら、社会は繋がっているから貧困層あっての社会だからです。誰が欠けていても成り立たないのが社会です。

だから、私は本書を手に取った全員にこの本を読んでほしい、そして実際に存在する貧困層に手を差し伸べてほしい。そう思います。