愛犬って可愛すぎますよね。
え、うちの子が一番? いいえ、うちの子が一番です!笑
我が家には、現在生後7ヶ月の子犬がいます。ブラック&シルバーのミニチュアシュナウザーです。
行動のすべてがもう愛らしくて愛らしくて、本当に見ているだけで癒やされます。この子がいてよかったと心から思います。
でも問題が…。噛むわ吠えるわトイレは失敗するわで、しつけが大変といったらないんです!
しかしある方法で、我が家の愛犬は劇的に変わりました。
書籍情報
- 題名:犬にウケる飼い方
- 著者:鹿野正顕
- 出版:ワニブックス
- 発行:2021年10月25日
こんな人にオススメ
- 愛犬の問題行動に悩んでいる
- 大好きな愛犬のことを、もっと知りたい
本書のポイント
本書のポイントを、簡単に3つにまとめて紹介します。
犬と人は違う
オジサン座りをしたり、ヘソ天で寝たり、人間の食べ物をせがんだり…。犬と一緒に暮らしていると、まるで愛犬が本当に人間かのように思えてきますよね。
そして次第に、愛犬を人間と同じように扱い始めることでしょう。
我が家もそうでした。食事の時間も、眠る場所も一緒。生活のすべてを愛犬と共にしました。
本当に本当に、可愛いくて仕方ないんです。でも愛犬の問題行動が頭痛の種でした。
特に悩みの種だったのが、散歩に行くととにかく吠えまくること。
通り過ぎる人や犬、車や自転車にまでワンワン吠えるので、散歩に行くたびにヒヤヒヤしてました。
「こらっ、吠えちゃダメでしょ!」
私たちは愛犬が吠えるたびに、なるべく恐い声で叱りつけました。
しかし、効果はなく…。なんでわかってくれないんだろう、と私たちはひどく悩みました。
そう、私たちはすっかり忘れていたのです。犬と人間は違う、ということを。
犬に善悪の判断はできないし、人間の言葉を理解することもできないし、叱られて反省する脳もないんですよね。
つまり吠えグセをなんとかしようとどんなに恐い声で叱りつけても、我が家の愛犬はわかっていなかったのです。
そりゃ、問題行動もおさまらないわけだ。これじゃ犬も人間もストレスですよね。
犬の習性を生かしたしつけを
重要なのでもう一度言います。犬と人は違います。
人間と同じやり方で犬をしつけても、上手くいくはずがありません。
大切なのは、犬の本能と特性に沿ったしつけをすること。
我が家の愛犬の話に戻りますが、困り果てた私たちは結局、ドックトレーナーさんに頼ることにしました。
そこで教わったのは、散歩で愛犬が吠えそうな時はおやつを見せて気をそらし、そのまま吠えずにやり過ごせたらそのおやつをご褒美として与える、というやり方。
これは、
・犬は満腹感がないので、いつでも食べたい
・犬は摂食行為に幸福を感じる
・犬の短期記憶は10秒ほどしかない
・だが摂食に結びつく行為は長期記憶に繋がりやすい
という、犬の本能としつけをもとにしたやり方です。
つまり、大好きなおやつで釣って人間が求める行為を誘発し、それができたらご褒美をあげることで、望ましい行為を犬の長期記憶に刷り込むのです。言葉で叱っても犬にはわかりませんからね。
この方法を実践して1ヶ月、我が家の愛犬は全く鳴かない犬になりました。
あなたも愛犬の問題行動に悩む前に、愛犬は犬という人という全く違う生き物なのだということを忘れていないか、自分に問うてみてください。
大切なのは、犬には犬に合ったしつけをすることなのです。
主従関係よりも信頼関係を
他にも本書では最新の研究でわかってきた犬の新事実がたくさん紹介されています。
その中でも特に印象深いのが、「犬は人との主従関係を求めていない」ということ。これ、びっくりじゃないですか?
従来のしつけでは犬は群れのリーダーに従う習性があるので、人間がリーダーとなって犬を従えるようにしなければならない、とされてきました。
だから多くの飼い主たちは愛犬よりも上の立場に立とうと四苦八苦してきました。ときに力でねじ伏せることだってありました。
しかし最新の研究によれば、実際は野生の犬の群れにはリーダーのような存在はなく、群れの犬同士で互いに支え合って生きているということがわかりました。
ペットの犬についていえば、飼い主という人間を群れと認識して生活を共にしているわけです。人間にも困ったときには支え合える対等な関係を求めているのです。
つまり犬は私たち飼い主に頼りたいし、反対に私たち飼い主が困っていれば助けたいのです。
本当に犬は、愛すべき存在ですよね。
まとめ
この本の著者の鹿野さんは現役ドッグトレーナーで、「人と犬の関係学」の分野で日本初の博士号を取得した人物。いわば犬のエキスパートです。
そんな著者の鹿野さんが全飼い主に贈る、「犬にウケる飼い方」。
「へえ、知らなかったな」と思わされることから、「確かにな」と納得させられることまで。犬の新事実が盛りだくさんな大満足の内容になっています。
これを読めばあなたと愛犬との関係は、もっともっと充実したものになります!