お酒のつまみに、ちょっとしたおやつに。あなたはチーズが好きですか?
ちなみに私は1日1チーズはしたい女です。毎日何かしらチーズ食べてます。
そんなチーズ女いなほが最近見つけた本がこちらです。
- 題名:10種でわかる世界のチーズ
- 著者:村瀬美幸
- 出版:日本経済新聞出版社
- 発行:2014年1月23日
読んで見てびっくり…。知れば知るほど奥深いチーズの世界!!
〈目次〉
チーズは保存食
ウシ、ヤギ、ヒツジといった家畜から採れるミルクは栄養豊富ですが、すぐに悪くなってしまいます。
そこで生み出されたのがチーズでした。
ミルクを凝固させて塩漬けにしたり酒漬けにしたりすることによって、長期保存を可能にしたのです。
チーズが作られる地域はどこも冬は雪で農作業ができなくなるので、チーズは長持ちする冬の間の食料として重宝されました。
その土地その土地に合わせてチーズが作られたので、それぞれが異なる風味を持った、個性のあるチーズがたくさん生まれました。
チーズの種類
たくさんあるチーズですが、その特徴によって主に7つの種類に分けられます。
①フレッシュ
水を切っただけで熟成していない、水分量の多いチーズです。他のチーズに比べて日持ちがしません。
私はこのタイプのチーズが一番好きです。むぎゅっとした食感に、ほんのり甘いミルク感がたまらないです。
例:モッツァレラ(イタリア)
②白カビ
その名の通り白カビで熟成されたチーズです。白カビに覆われた表面に対して、ソフトな中身が特徴。
餃子の皮みたいな表皮の中に包まれたとろとろの中身、というギャップが最高ですよね。二十歳になったら、ワインと共に嗜む予定です(笑)。
例:カマンベール(フランス)
③青カビ
いわゆるブルーチーズですね。青カビを入れて熟成させます。ほろりととろける食感と強い塩味、ぴりっとした風味がポイントです。
私は食べたことないですが、挑戦してみたいです。
例:ロックフォール(フランス)
④シェーヴル
ヤギのチーズのことです。サッパリしていて、軽い口当たりです。
昔母のお酒のつまみを一口いただきましたが、本当にサッパリしていてまろやかでした。においはあれですけど、味はなかなかイケてます。
例:シャヴィニョル(フランス)
⑤ウォッシュ
ミルクにリネンス菌(納豆菌の仲間)を入れて固めたあと、塩水もしくはお酒で表面を洗いながら熟成させたチーズです。
茶色い表皮に、とろっとろの黄色いチーズ…という魅惑的なあれです! 大学生の今は高すぎて手が出ないので、大人になったら食べてみたい!
例:エポワス(フランス)
⑥非加熱圧搾(セミハード)
チーズの生地を攪拌(かき回す)際に温度が40度以下のもので、圧搾(押して絞る)してつくるもの。マイルドな仕上がりになります。
ちょっと豆腐みたいな感じがするのは私だけでしょうか?
例:チェダー(イギリス)
⑦加熱圧搾(ハード)
攪拌する際の温度が40度以上で、非加熱圧搾に対して長期熟成するもの。水分が抜けるため硬くなります。
イタリアンでパスタとかにふりかけてあると、なんかちょっと高級な感じがして嬉しくなりますよね。
例:ペコリーノ・ロマーノ(イタリア)
デリケートなチーズ
この本を読んで驚いたのが、「チーズはめっちゃデリケート」ということです。
まず、チーズには「旬」があるそうです。
日本だと一年中見かけるチーズですが、本場フランスやイタリアだと、新鮮なミルクから作られて熟成するため、家畜が乳を出すシーズンしかチーズが作れません。
しかもシーズンの中でも、家畜の食べているものによって風味が変わってきます。
例えばフランスのチーズ、コンテなんですが、夏モノは果物や花の香りがして、冬モノは干し草の香りがするそうですよ。面白いですね。
旬に加えて、チーズにはおなじみ「熟成」があります。
早い熟成のモノから長期熟成モノ、熟成期間によって濃厚さ加減が違ってきます。
だからこそ繊細なチーズの品質を保つために、チーズ協会の認定が必要なんですね。
チーズの世界、奥深い…。
10種のチーズ
ペコリーノ・ロマーノ(イタリア)、ロックフォール(フランス)、コンテ(フランス)。
ブリ・ド・モー(フランス)、モッツァレラ(イタリア)、エンタメール(スイス)。
パルジャミーノ・レッジャーノ(イタリア)、シャヴィニョル(フランス)、エポワス(フランス)、そしてチェダー(イギリス)。
本書では膨大な数のチーズの中から、日本でも知らない人はいない有名な10種類が取り上げられています。
どれもその歴史から風味、楽しみ方まで詳細に紹介されていて、読んでいたら全部食べたくなってしまいました…(笑)
和食にもチーズ
チーズはワインと合わせるのが一番とのことですが、衝撃だったのは和食とチーズの組み合わせ。
例えば私の大好きなモッツァレラは、冷ややっこ感覚で大葉と糸かつお、それに生姜醤油をかけてとか、しゃぶしゃぶにかけてポン酢とごまダレをかけてとか。
最初は「えーっ!?」って思うけれど、言われてみれば確かに合いそうですよね。
イタリアンでちょっととっつきにくいイメージのチーズですが、もっと気楽に普段の食卓に取り入れてもいいのかもしれません。
まとめ
私はチーズが大好物ですが、本書を読んでみて、チーズ好きを語れるほどチーズを知らなかったと反省しました…(笑)
普段は特に旬のないスーパーのモッツァレラばかり食べてますが、たまにはおこづかいでちょっと高級なチーズにトライしてみてもいいかもしれません。
私はまだお酒は飲めないのですが、同じ産地のチーズとワインは至極だそうで…。
お酒飲めるあなたがうらやましい!!
でも私だって二十歳になったら、赤ワイン片手にエポワス嗜みますよ!